◆3月16日(日) 「あなたに欠けていること」
- faith
- 3月16日
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ルカの福音書18章18~23節
ある指導者が主イエスに質問しました。
「良い先生。何をしたら、私は永遠のいのちを
受け継ぐことができるでしょうか。」(18)と。
ある指導者は指導的立場があり、社会的地位、
財産もあった人ですが、主イエスをためすためではなく、
永遠のいのちを受け継ぐことを、真剣に求め質問したのです。
マルコの福音書では「御前にひざまずいて」とあります。
(10・17)
恵まれた環境の中にいたとしても、この指導者には、
死に対する恐れがあったのかも知れません。
Ⅰ、誠実に答える主イエス
主イエスは誠実に質問に答えます。
Ⅱ、「良い先生」という言葉に反応する主イエス
主イエスは「良い方は神おひとりのほか、だれもいません。」
(19)と答えます。
神は良い方、この「良い」は倫理的道徳的行為を
指すように思いますが、
原語的にギリシャ語の旧約聖書(七十人訳聖書)では
「いつくしみ深い」の意味の言葉で(詩篇118・1)、
主イエスは良い先生ではなく、メシア(救い主)です。
Ⅲ、「来たりて我に従へ」と言われる主イエス
この指導者は律法を子どもの頃から守っていた、
そのことは事実でしょう。
しかし、主イエスは「あなたに一つ欠けていること」
を指摘しました。
それは財産をささげ、貧しい者に施して、
天に宝を持って、わたしに従ってきなさいという
厳しい内容でした。
22節の「わたしに従って来なさい。」は、文語訳聖書では
「来たりて我に従へ」となっています。
主イエスは、律法を守ることでは永遠のいのちを
得ることはできず、
何ももたない無力な者に与えられる、
神の恵みとしての永遠のいのちであることを
示しているようです。
どんなに試練や困難が来ても、神から離れないで、
また、私たちの信仰が揺れ動いていても、
神を自分の意志の前に置くことが大切です。
(詩16・8~11)
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