ルカの福音書12章13~21節
主イエスのもとには群衆が集まり、その群衆の中のある人が
主イエスに質問をしたのです。
「先生。遺産を私と分けるように、私の兄弟に言ってください。」(13)と。
そのときの主イエスの答えと、主のたとえ話を通して、
神の前に豊かになるとはをともに学びたいと思います。
Ⅰ、どんな貪欲にも気をつけ、警戒しなさい。(15節)
「地獄の沙汰も金次第」といわれますが主イエスはこう言われます。
「どんな貪欲にも気をつけ、警戒しなさい。」と。
金銭欲が強いために、犯罪に手を染めてしまう人たちが現代でもいます。
また主イエスはこのようにも言います。
「人のいのちは財産にあるのではないからです。」
お金持ちの人が長生きできるということでもないからです。
幸福になれるという保証もないのです。
Ⅱ、在ることを大切にすること(21節)
ドイツの社会心理学者エーリッヒ・ヒロムは、
その著書「生きるということ」の中で、現代社会の諸課題に警告を発し、
「持つこと」(to have)を貪欲に追及するよりも、
「在ること」(to be )を真剣に考える時が来ているのではないかと
問いかけています。
自分のために富みを積むのではなくて、
互いのいのちを大切にするために、与えられているものを
用いていくこと。
私たちの教団も改革を実行していこうとしています。
その中のひとつに、信徒の活用があります。
確かに教職不足ということもあるのでしょうが、
主から与えられた賜物を用いることは大切であり、
それは神の前に生きることにもなるのです。
主イエスは言います。
「自分のために蓄えても、神に対して富まない者はこのとおりです。」(21)
自分に与えられている賜物も、自分の欲のためだけに用いるのではなく、
他の人のために用いることで神の前に豊かになるのです。
奉仕や献げものもそうです。天に宝を積む者になりましょう。
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