ルカの福音書8章22~25節
8章8節のイエスが大声で言われた姿も印象的ですが、ここでの「あなたの信仰は
どこにあるのですか」という言葉はどきっとする言葉です。
舟が突風で揺れていて不安な弟子たち、そして、そのなかでイエスは眠っています。
今、弟子たちは闇に飲まれ、死の陰が見え隠れしていたのです。
私たちの人生のなかで闇に飲まれること、死の陰が見え隠れする時が幾度かあると思い
ます。今がその時かも知れませんし、これからそのような時を迎えることもあるでしょう。そのなかでこの聖書箇所は、私たちには忘れられない言葉となるはずです。
Ⅰ、イエスへの信頼の現れ
弟子たちは、眠っているイエスを起こそうとします。
これは、イエスへの信頼の現れの行為です。弟子たちだけでは解決できない問題を
イエスに頼ることにしたからです。個人の問題も、教会の問題も、イエスにしか頼ることのできないほど深刻な問題があるのです。
Ⅱ、無責任な行為
弟子たちの行為は、信頼と同時に「あとはイエスがなんとかしてくれる」という、
無責任な行為でもあるのです。
ですからすぐさま、イエスは言います。「あなたの信仰はどこにあるのですか。」と。
この言葉は叱責でもありますが、愛の言葉でもあるのです。
信仰を働かせて祈ることが大事です。私たちはどのような信仰をもっているでしょうか。
Ⅲ、臨在信仰
私たちもあの弟子たちと同じで、主が共にいてくださるという臨在信仰がなければ、
恐れをもちます。しかし、この、突風で揺れている舟という危険な場所にイエスはおられるのです。そして、イエスが叱ると、突風はやむのです。
私たちの神はインマヌエルの神です。「神が私たちとともにおられる」(マタイ1・23)
Comments