ルカの福音書6章12~17節
イエス・キリストの12使徒たちは、罪人と呼ばれる収税人、血に触れた汚れた者とさげすまれた漁師たち、愛国主義者である熱心党、そして裏切り者たちで、もう少し良き人材がいたのではと思わずにおられない人選でありますが、彼らがあの12使徒であります。
Ⅰ、夜を徹しての祈り
イエス・キリストは夜を徹して祈られました。夜を徹しての祈りは福音書のなかでは2箇所しかありません。この弟子の選任と十字架へと向かうゲッセマネの祈りです。ですからこの12弟子の人選はイエス・キリストにとって特別な祈りであったことがわかります。ある牧師は「主はこの祈りをしたかったのです。」と言われ、ハッとさせられたことがありました。時に、自分がなぜ今、クリスチャンになったのか、教会に来て礼拝をささげているのか不思議に思うことがあります。そこには主イエス・キリストの祈りがあり、選びがあるのです。「あなたがたがわたしを選んだのではなく、わたしがあなたがたを選び、あなたがたを任命しました。」(ヨハネ15・16)私たちクリスチャンはみな選びと任命を受けているのです。
Ⅱ、神の家族であることを支える祈り
あのイエス・キリストの12弟子は罪人ですが、罪を赦され、神の家族として受け入れられたのです。私たちクリスチャンも罪が赦され神の家族の一員です。いつまでも神の家族であるように主なるイエス・キリストはとりなし、支えてくださるのです。「したがってイエスは、いつまでも生きていて、彼らのためにとりなしておられる」(ヘブル7・25)
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